知っている人が少ないTOEICの問題が作成される方法
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対象レベル
・ これからTOEIC900点を目指して勉強を始めようとしている人
・ 既にTOEICの勉強を始めているが、TOEICの問題の作成方法を知らない人
今回は、TOEICの問題が作成されるプロセスについてご説明します。TOEICの問題は、テストの信頼性と妥当性の確保のために様々な分析や検証を経て作成されます。
TOEICの問題は以下のプロセスで作成されます。
問題の素案作成 ⇒ テストアセンブル ⇒ レビュー ⇒ センシティビティレビュー
1つずつ順番に説明していきます。
1. 問題の素案作成
テスト開発担当の内部スタッフと、アイテムライターと呼ばれる外部スタッフによって問題が作成されます。アイテムライターは、様々な国で英語を外国語として教えた経験や、海外で在住あるいは仕事をした経験を持つ有識者などで構成されている人たちです。
つまり、英語のプロフェッショナルが知見を集めて問題を作成しているのです。
2. テストアセンブル
問題の素案が出来上がったら、実際の問題形式に仕上げる「テストアセンブル」という作業を行います。素案を本物の問題形式にするため、微調整を加えるわけですね。担当するのは、ETSのスタッフです。ちなみに、ETSとはEducational Testing Serviceの略称でTOEICやTOEFLを主催している団体です。
テストアセンブルを行うETSのスタッフは、「テストアセンブラー」と呼ばれます。
3. レビュー
問題が出来上がったら、一つの問題に対して正しい答えが一つであるか、使われている語句が適切か、曖昧でないかなど、さまざまな角度からチェックします。修正の必要がある問題は、再びテストアセンブラーに戻され、スペリングミスや全体のフォーマットなどのチェックを行ないます。
4. センシティビティレビュー
さらに、問題文の不適切な表現などを検証するセンシティビティレビューが行われます。ここでは、レビュープロセスより細かい内容をチェックしていきます。このように、幾度にもおよぶチェックや検証のプロセスを経ることで、TOEICの問題は作成されているのです。