英語の流し聞きは危険!間違ったリスニング学習にならないための勉強法とは
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TOEICで900点を目指す上で、リスニングパート対策の勉強方法としては、「シャドーイング」と「模擬試験」が効果的です。
しかし、通勤時間に勉強する場合、声は出せませんのでシャドーイングはできません。また、シャドーイングの勉強ばかり毎日続けていたら、気晴らしに違う勉強を試したくなることもあるでしょう。
そんな時、英語の流し聞きによってリスニング力を高めたいと思うかもしれません。
英語の流し聞きとは、ただ英語の音声を聞くだけという非常にシンプルな勉強法です。
ただし英語の流し聞きは、やり方を間違えると英語を聞き取れるようになるために全く効果がありません。すると、毎日英語の流し聞きを頑張って続けた結果、時間だけかけてなんとなく勉強した気になってしまい、1ヶ月後には全然聞き取れないといった危険性があります。
それでは、英語の流し聞きをするな、というとそうではありません。実際、私も通学時間を有効活用して英語の音声を聞いていました。
では、何がいけないかと言いますと、英語の意味を考えずにただ聞き流すことが問題です。
英語の意味を考えずに聞くことは、ただ単に音を聞いていることと同じです。
TOEICのリスニングパートで高いスコアを取れるようになるためには、音を聞いて「英語の意味を理解し」、それに対する解答を選択する必要があります。
そして上記の内で難しいのが、音を聞くことではなく、英語の意味を理解するという点です。
音を聞くことは基本的に誰でもできます。
しかし、英語の意味を理解するとなるとそうはいきません。
耳から入った単語間の音のつながりから、英単語を判別し、
その後に判別した英単語の意味を考えないといけないのです。
つまり、リスニングが出来るようになるためには下記のように幾つか段階があるのです。
①音を聞き取れる ⇒ ②英単語&英文を判別できる ⇒ ③英単語&英文の意味が分かる
簡単な具体例を挙げますと、「talk about」という英語の音声があった場合、「トーク アバウト」ではなく、「トーカバウ(ト)」と聞こえます。ちなみに、このように子音と母音が連結することを「リエゾン」と呼びます。
ここで、「トーク アバウト」と聞こえる状態が「①音を聞き取れる」です。
そして、「トーク アバウト」という音のつながりが「トーク(talk)」+「アバウト(about)」だと
分かる状態が「英単語&英文を判別できる」です。
そこからさらに、「トーク(talk)」+「アバウト(about)」の意味が「〜について話す」であると分かる状態が「英単語&英文の意味が分かる」です。
この3つの段階の全てが出来て、始めてリスニングの問題が解けるのです。
英語の意味を考えずに英語の流し聞きをした場合、上記の段階の内、「①音を聞き取れる」しか
勉強できません。
その結果、肝心の「②英単語&英文を判別できる」と「③英単語&英文の意味が分かる」が
全く勉強できず、リスニングパートで中々問題が解けるようにならないのです。
なので、英語を聞くときは必ず英語の意味を理解しながら聞くようにしてください。
そうすれば、毎日の通学・通勤時間が密度の濃いリスニング学習時間になるはずです。