3流大学生がたった一発でTOEIC900点を取得した勉強法

海外経験なしの英語初心者が初受験でTOEIC920点、英検準1級、英検1級に合格した方法を教えます

サイトが移転しました!

新サイト

英検1級一次試験に一発合格した私が、二次試験では手も足も出なかった原因について考えてみる

スポンサーリンク

スポンサーリンク

f:id:houhou584:20150216143941j:plain

f:id:houhou584:20150103022758p:plain 対象レベル
・ 英検1級の勉強をしている人
・ 英検1級の二次試験に合格する方法を知りたい人

1. 英検1級二次試験の大失敗

こんな英語学習法のブログを偉そうに書いていますが、私は英検1級を持っていません。大学生の時、英検1級の一次試験には一発合格することが出来ましたが、二次試験では見事に撃沈したのです。ちなみに、一次試験の合格法は下記記事をお読みください。

英検1級一次試験に合格すると、そこから1年間は一次試験が免除されます。英検は年に3回実施されますから、二次試験には最大3回チャレンジすることが出来ます。そのため、私は後2回二次試験に挑戦することが出来たのですが、一回目の二次試験があまりにぼろぼろ過ぎてトラウマになったのと、英語の勉強以外に法律や経済の勉強を新たに始めたので、それ以降二次試験を受けることはありませんでした。

そこで今回は、なぜ私が英検1級二次試験に合格することが出来なかったのか分析していきます。

1.1. 勉強時間の不足

まず、二次試験に落ちた最も大きな要因は勉強時間が圧倒的に不足していたことです。

二次試験は一次試験のおよそ1ヶ月後に実施されます。しかし、英検1級一次試験の合格発表は一次試験のおよそ2週間後ですから、一次試験合格後に二次試験の勉強を始めたのでは、なんと2週間程度しか勉強時間がないのです。

私はとりあえず二次試験のことは何も考えず、一次試験に合格することを最優先に勉強していたため、二次試験の勉強はそれまで全くしておらず、一次試験の合格発表後に始めました。2週間で勉強できることなどたかが知れています。私がやった勉強法は、一次試験の英作文と同様に、解答の定型フォーマットや何にでも使えるフレーズを覚え、それらを組み合わせてスピーチできるように練習するというものでした。

しかし、いざ実際に二次試験を経験して分かったことは、定型フォーマットを幾つか暗記しただけでは到底英検1級の二次試験には合格できないということです。面接官が話している内容を聞き取ることについては特に問題ありませんでした。英検1級の一次試験に合格するまでに相当リスニングの勉強をしていましたし、標準的なスピードで話してくれます。問題となるのはスピーキングです。

英検1級の二次試験は、まず最初にあるテーマについて2分間のスピーチを行った後、そのスピーチについて面接官からQ&Aがあります。2分間のスピーチはあくまで自分の意見を一方的に話すだけですから一次試験の英作文とそこまで大きく変わる訳ではなく、定型フォーマット通りに何とか話すことが出来るかもしれません。しかし、Q&Aはそうはいきません。面接官から聞かれた質問の意図を即座に理解し、その質問に対して臨機応援に解答しなければならないのです。双方向のコミュニケーションである以上、特定の定型フォーマットを組み合わせて会話するという方法では限界があります。

英検1級二次試験に一発で合格するためには、一次試験の合格発表後に始めたのでは遅すぎます。一次試験が始める前から二次試験の勉強を並行して行う必要があります。それも、定型フォーマットやフレーズを暗記し、それらを組み合わせて乗り越えられるような簡単な試験でもありません。お金と時間に余裕あるのでしたら留学や英会話学校などに通ったり、それが厳しければスカイプやSNSを使って外国人と何度もコミュニケーションを取ることで、定型フォーマットやフレーズに頼らずに自分の意見を1から組み立てられるようになっておく必要があるのです。

そう考えると、一次試験合格後の一回目の二次試験で合格することはやはり厳しいです。一回目は勉強のつもりで気楽に受けて、そこから二回目、三回目に向けてしっかり対策する方が得策かもしれません。最初から合格するつもりで一回目の試験を受けると、私のように「面接トラウマ」になり兼ねません(笑)

f:id:houhou584:20150427001459p:plain 一次試験に合格した後から二次試験の勉強を始めても遅い
f:id:houhou584:20150427001459p:plain 英検1級の二次試験は、定型フォーマットやフレーズを暗記し、それらを組み合わせて乗り越えられるような簡単な試験ではない

1.2. 知識の不足

英検1級二次試験ではどのような問題が出題されるかご存じでしょうか?英検公式サイトに掲載されている過去の出題例は以下の通りです。

・科学の発展は常に有益か
・芸術への財政的支援増加の是非
・世界経済における日本の役割
・選挙権の行使を義務化するべきか
・遺伝子組み換え食品の安全性
・公共の場における治安改善の必要性

ここで私が言いたいことは、これらのトピックを突然提示されて、あなたは「日本語で」スピーチが出来ますか?ということです。ちょっと考えれば当たり前のことですが、日本語でスピーチが出来なければ英語でスピーチすることは出来ません。しかし、英語の勉強にばかり目が行ってしまい、そもそも日本語で意見を言えるのかという疑問を抱くことすらしない人が数多くいます。

実際に私がそうでした。当時平凡な3流大学生だった私は、これらのトピックに対して全くと言っていいほど知識を持っておらず、日本語ですら意見が言える状態ではありませんでした。しかし、当時の私はそのことに気がつがず、二次試験対策としてやった勉強は英語のフレーズを覚えて話すことだけでした。それでは、主張が伴わない論理性に欠けた支離滅裂な英語になって当然です。実際、二次試験本番では、私がスピーチを終えた後に面接官から怪訝な顔をされてしまいました。

この失敗から考えられることは、まずは日本語で意見が言えるようになることです。そのためには、普段から本やニュース、インターネットを使って幅広い分野の知識を学んでいく必要があります。しかし、そんな悠長なことを言っていたらいつまで経っても二次試験に合格することは出来ません。

短期間で知識を吸収するためには、まず英検1級の二次試験ではどのような分野のトピックが出題されるのか把握します。過去問をある程度見れば、科学や経済、社会、歴史など、どのような分野の話題が多いか何となく分かります。

それが分かったら、各分野から1冊ずつ本を購入し、それぞれの分野の基礎知識だけを学びます。深くまで勉強しようと思ったらキリがありません。基礎知識だけを覚え、その基礎知識をベースに自分の意見を足して話せば、仮にトピックと全く同じ内容の知識がなくても説得力が大きく変わるはずです。また、私のように定型フォーマットやフレーズだけで全てを話そうとすると失敗しますが、基礎知識と自分の意見があるのであれば、そこに説得力を増す定型フォーマットやフレーズを組み合わせていけば、さらに論理的で効果的なプレゼンが出来るはずです。

f:id:houhou584:20150216131740j:plain

また、公務員試験などの時事問題の本も二次試験には適していると思います。私は一時期公務員試験の勉強を本気でしていたことがありますが、公務員試験の時事問題の教材は、各分野の中から近年話題なったことをまとめてあるのでおすすめです。

f:id:houhou584:20150427001459p:plain 日本語でスピーチが出来なければ、英語でスピーチすることは出来ない
f:id:houhou584:20150427001459p:plain 二次試験で出題されるトピックの分野を把握し、それに対する基礎知識を学ぶ
f:id:houhou584:20150427001459p:plain 基礎知識+自分の意見+定型フォーマット&フレーズでスピーチする

1.3. 外国人と会話した経験の不足

私が英検1級二次試験に落ちた理由の一つに、外国人と会話した経験が不足していたことが挙げられます。

私が外国人と会話した経験は、中学・高校の授業で数回だけでした。海外に出たことがなく、英会話学校にも通ったことがない理系大学生にとって、外国人と話す機会は全くありませんでした。

ほとんどテレビや洋画でしか見たことがない外国人と二次試験では会話したわけですが、小心者の私は当然ながら緊張しまくりです。「相手が話している内容が聞き取れるかな?」「こちらが話した内容を理解してもらえるかな?」といった不安が頭の中に渦巻いていますから、面接中は緊張しっぱなしです。その結果、本番ではトピックについて冷静に考えることも、自信を持って自分の意見を言うことも出来ませんでした。

そう考えると、やはり外国人と会話した経験は多い方が良いです。私のようにほとんど経験がない状態では、合格することは相当難しいと思います。海外へ留学したり、英会話学校に通えば外国人と会話する機会が増えるはずですが、なかなか簡単にできるものではありません。

最近では、自宅に居ながらインターネットを利用して外国人と会話するレッスンが増えています。スピーキングが苦手な人には朗報なことですが、最近のオンライン英会話は大手企業も参入してサービスが充実してきています。その中でも特に良さそうなオンライン英会話は「DMM英会話」です。英会話が上手くなるかを大きく左右するのは講師ですが、その数が非常に多く、受講者が講師を評価して口コミを閲覧できるのも利便性が高いです。ただし、合う合わないがあると思いますので、まずは無料体験を受講すると良いでしょう。

f:id:houhou584:20150427001459p:plain 外国人と会話した経験が少ないと緊張して上手く話せない
f:id:houhou584:20150427001459p:plain インターネットのオンライン英会話などを上手く活用して外国人と会話する経験を増やす

1.4. 発音練習の不足

英検1級二次試験の採点基準は下記4つです。

・Short Speech(ショートスピーチ)
・Interaction(Q&A)
・Grammar and Vocabulary(文法、語彙)
・Pronunciation(発音)

この中で私が見落としていたのが「発音」です。私は英検1級の二次試験を受けるまでにあまり発音について学習した経験がありませんでした。残念ながら、学校の英語の授業でも発音について一度も教えてくれませんでした。もちろん発音記号を読むことは出来ず、自分でシャドーイングの勉強をするときに聞こえた音を似たように発するだけでした。

そんな訳で、私の二次試験の発音における採点は散々なものでした。きちんと対策をしていないのですから当たり前です。やはり、発音についても一通り学習する必要があることを痛感しました。

書店やインターネットでは、英語の発音に関する教材が多数販売されています。「リスニングパワー」という教材では、カタカナ英語とネイティブ英語の発音の違いをネイティブ講師から学んで、矯正していくことができます。私はこの教材を持ってはいたのですが、一次試験のリスニングの教材として使用しており、自らの発声の練習としては使用していませんでした。不合格になってから練習しておかなかったことを後悔しましたが仕方ありません。リスニングパワーは人気教材ですので試してみると良いでしょう。なお、リスニングパワーを使ってみた詳細なレビューに関しては「リスニングパワー【レビュー】」をお読みください。

カタカナ英語を抜け出すだけで面接官の印象は格段に良くなるはずです。リスニングパワー以外でも良いので、一通り英語の発音の仕方を学習し、何度も練習してみてください。

f:id:houhou584:20150427001459p:plain 二次試験の採点基準には発音も含まれるため、しっかり対策することが大切

1.5. 度胸の不足

私が英検1級二次試験に合格できなかった理由の最後に、度胸が足りていなかったことが挙げられます。

私が受けた二次試験では男性外国人と女性日本人の二人が面接官でした。2対1というだけでこちらは委縮してしまいます。それに加え、ショートスピーチの後のQ&Aでは、スピーチに対する鋭い質問が投げられます。こちらが少しでも的外れな回答をすれば容赦なく質問されます。

私の場合、Q&Aで自分が回答した後に外国人の面接官が「何言っているんだ、こいつ」といった感じで怪訝な顔をされ、そこから上手く落ち着いて話すことが出来ませんでした。正直、その時点でもう合格することをあきらめていました。

だからこそ、多少自分の意見が上手く言えなくても、堂々としている度胸が必要です。こればっかりは性格の問題で、そう簡単に改善できるものではありませんが、たった10分間の面接です。仮に失敗してもまた受ければ良いのです。私のようにならないためにも、気楽な気持ちで二次試験にのぞむことが大切です。

f:id:houhou584:20150427001459p:plain 英検1級二次試験では堂々と会話する度胸も大切
f:id:houhou584:20150427001459p:plain 「また次回受ければいいや」くらいの軽い気持ちで面接にのぞむことが大切

2. まとめ

英検1級の二次試験は簡単ではありません。私は英検準1級の二次試験では一発合格でしたが、英検1級では全く歯が立ちませんでした。

私もそうでしたが、一般的に英検の二次試験は一次試験より簡単に思われている気がします。一次試験は何か月、何年間も勉強をして試験を受けるのに、二次試験では1か月前、2か月そこらの勉強で済ましている人が多いのではないでしょうか?

英検1級の二次試験ともなるとそう簡単にはいきません、一次試験と同様に十分に勉強時間を取り、本番では堂々と自信を持って話すことが大切です。


関連記事

Copyright© 3流大学生がたった一発でTOEIC900点を取得した勉強法 , 2016-2019 All Rights Reserved.