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TOEICスコアとスピーキング力の関係から、TOEIC SWテストについて

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f:id:houhou584:20150103022758p:plain 対象レベル
・ TOEICのスコアとスピーキング力の関係を知りたい人
・ TOEIC SWについて知りたい人

1. TOEICスコアとコミュニケーション能力の相関関係

TOEICのスコアをどれくらい取れば英語が話せるようになるか、TOEICのスコアとコミュニケーション能力の相関表がTOEIC公式サイトに掲載されております。

レベル TOEICスコア 評価
A 860 Non-Native として十 分なコミュニケーションができる。
B 730 どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
C 470 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では 業務上のコミュニケーションができる。
D 220 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。
E - コミュニケーションができるまでに至っていない。

TOEICを勉強している人なら多くの人が見たことがあるでしょう。この表によれば、TOEICのスコアが470点(レベルC)あれば仕事で英語を使えることを意味しています。


2. TOEICの限界

TOEICのスコアが高くても英語を話せるようにならない

これまで散々言われてきたこの意見ですが、実際のところどうなのでしょうか?私の場合はどうかと言いますと、TOEICで920点を持っていますが、恥ずかしながら英語は全く話すことが出来ません。英語を使って通常会話をすることは出来ませんので、先の相関表の中だとレベルDとレベルEの中間くらいでしょう。もちろん、英検1級の二次試験では惨敗しました。

英検準1級の二次試験には一発合格しましたが、あれは英語が話せる内に入りません。なぜなら、英検準1級レベルでは、決まり文句やパターンを覚えてしまえば、ある程度機械的に話すことが出来てしまうからです。

英語が話せる人というのは、帰国子女や海外へ留学した経験のある人が多いでしょうから、TOEICのスコアも必然的に高くなります。その結果、TOEICで高いスコアを持っている人は英語が話せると誤解しがちですが、海外へ行ったことも外国人と会話した経験もない純日本人がTOEICで900点を取った場合は、私と同じ様にしゃべれない人が多いと思います。

そのため、もし仮にTOEICの勉強をして英語が話せるようになると考えている人や、TOEICでスピーキング力を測定しようとしている人は、間違っていると言わざるを得ません。TOEICは試験項目にリーディングとリスニングしかありません。それがTOEICの限界です。もちろん英語を読んだり聞くことができなければ、話したり書くことも厳しいでしょうから、一定の尺度にはなるでしょう。しかし、間接的にしか測定できない以上、TOEICでは本質的なスピーキング力やライティング力は分からないのです。


3. TOEIC SWについて

TOEICではスピーキング力とライティング力を正しく測定出来ないことは、もちろんTOEICを開発しているETSも認識しています。そこで、TOEIC SWテストが始まりました。

3.1. TOEIC SWとは

TOEIC SWとは、国際的な職場環境において効果的に英語でコミュニケーションをするために必要な、話す、書く能力を測定するテストです。年に24回実施されており、TOEICと同様にインターネットから申し込みを行うことが出来ます。

TOEIC SWは、TOEICとは異ってパソコンを使って問題文を読み、解答を入力します。解答方法は、スピーキングの場合はPC上に音声を吹き込み、ライティングの場合はPCのキーボードを使ってタイピングを行います。するとその内容が採点者に送られて、スコアが算出されるのです。

TOEIC SWの受験者数は、企業におけるスピーキング力とライティング力の必要性の高まりを受けて、年々増加しています。下図はTOEIC公式サイトに掲載されている受験者数の推移ですが、2013年には15,000人近くが受験しています。

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TOEICテストと比較するとまだまだ受験者数は少ないですが、今後も増加していくことは間違いないでしょう。

3.2. TOEIC SWのメリット

TOEIC SWを受験することにより、幾つかメリットがあります。

・英語力を総合的に把握出来る
TOEICとTOEIC SWを両方合わせれば、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能を測定することが出来るようになり、自身の英語力を総合的に把握することが出来ます。

・企業や学校に対して英語によるコミュニケーション能力をアピール出来る
採用時の条件や昇進・昇格の要件としてTOEIC SWが使われることがあります。特に韓国企業では活用例が多く、サムスンではTOEIC SWのスコアが低いと海外営業要員になれなかったり、LGでは海外営業に関わらず営業職はスピーキング力が求められます。グローバル化の高まりを受けて、日本企業においても今後活用するケースが増えると予想されます。

3.3. TOEIC SWの採点方法

TOEIC SWの問題には、設問ごとにあらかじめ採点ポイントが設定されており、そのポイントごとに採点スケールという数値が設定されています。そして、各項目の採点スケールの合計に統計的処理を加えて、0点~200点のスコアに変換します。

一例として、TOEIC SWには写真の内容を説明する問題がありますが、そのときの採点ポイントと採点スケールをTOEIC公式サイトから抜粋します。

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4. TOEIC SWの問題内容

次に、TOEIC SWの問題内容を説明します。スピーキングテストは下記の6種類の問題形式で合計11問に解答します。スピーキングテストの制限時間は約20分です。

・スピーキングテストの問題形式

音読問題 アナウンスや広告などの内容の、短い英文を音読する
写真描写問題 写真を見て内容を説明する
応答問題 インタビューや電話での会話に関して設問に答える
提示された情報に基づく応答問題 提示された資料や文書に基づいて、設問に答える
解決策を提案する問題 メッセージなどを聞き解決策を提示する
意見を述べる問題 あるテーマについて、自分の意見とその理由を述べる


一方、ライティングテストは下記の3種類の問題形式で合計8問に解答します。ライティングテストの制限時間は約60分です。

・ライティングテストの問題形式

写真描写問題 与えられた2つの語句を使い、写真の内容に合う一文を作成する
Eメール作成問題 25~50語程度のEメールを読み、返信のメールを作成する
意見を記述する問題 提示されたテーマについて、自分の意見を理由あるいは例とともに記述する

なお、当記事のサンプル問題は「TOEIC公式サイト」から抜粋していますので、詳細な内容を知りたい方はそちらをご覧ください。

4.1. スピーキング ~音読問題~

サンプル問題

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音読問題は、上記のようなアナウンスや広告を音読する問題です。45秒の準備時間の後、45秒以内に音読を行います。発音の仕方やイントネーションの分かりやすさ、正確性を基に採点が行われます。andやカンマを介して複数の名詞が連続する場合のイントネーションや日本語とは異なる発音の英単語には注意する必要があります。

4.2. スピーキング ~写真描写問題~

サンプル問題

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写真描写問題は、1枚の写真を見てその内容を出来る限り正確かつ詳細に説明する問題です。30秒の準備時間の後、45秒以内に説明を行います。写真とは関係ないことを説明すればもちろん採点は低くなり、写真に関係あることであっても聞き手が分かりやすいような説明がされていないと高い評価はもらえません。

4.3. スピーキング ~応答問題~

サンプル問題

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応答問題は、まず最初にイントロダクションが表示された後、そのトピックに関する3つの短い質問に解答する問題です。3つの質問それぞれに15秒の解答時間が用意されています。質問自体はそれほど難しいものはありませんが、15秒の制限時間内に答えなければならず、少しでも考え込んだり戸惑ったりしていると十分な解答が出来るだけの時間がなくなり、スコアも低くなってしまいます。

4.4. スピーキング ~提示された情報に基づく応答問題~

サンプル問題

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提示された情報に基づく応答問題は、画面に表示された各種情報を読み込んだ後、その情報に関する3つの質問に解答する問題です。情報を読む時間として30秒与えられ、その後に1つの質問に対して15秒又は30秒以内に解答を行います。与えられた情報の中から解答となる箇所を即座に見つけ出す上に、それを分かりやすく英語で話す能力が必要となり、難易度が高いパートと言えます。

4.5. スピーキング ~解決策を提案する問題~

サンプル問題

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解決策を提案する問題は、メッセージを聞いてその課題に対して解決策を提案する問題です。30秒の準備時間の後、60秒以内に解決策を提案します。サンプル問題を見れば分かりますが、複数の課題が組み合わさっており、その全てに対して解決策を提示出来ていないと高いスコアはつきません。仮に日本語であっても即座に解決策を提示することは簡単ではなく、非常に難易度が高い問題です。

4.6. スピーキング ~意見を述べる問題~

サンプル問題

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意見を述べる問題は、画面に提示されたトピックに関して自分なりの意見を述べる問題です。15秒の準備時間の後、60秒以内に意見を提示します。提示した意見に対して十分な根拠が説明出来ていないと採点は低くなります。自分なりに考えた意見を提示すればよいため、嘘でもいいので根拠を説明しやすい意見を選んだ方が良いでしょう。

4.7. ライティング ~写真描写問題~

サンプル問題

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写真描写問題は、提示された2つの語句を使って写真の内容を表す1つの英文を作成する問題です。提示された語句を使えていなかったり、文法的な誤りなどがあると減点になります。

4.8. ライティング ~Eメール作成問題~

サンプル問題

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Eメール作成問題は、画面に表示されたEメールを読み、それに対する返信メールを10分以内に書く問題です。普段から仕事で英語のメールをやり取りしている人なら簡単に書くことが出来ますが、そうでない人にとっては難しいでしょう。

4.9. ライティング ~意見を記述する問題~

サンプル問題

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意見を記述する問題は、画面に提示されたトピックに関して自分なりの意見を書く問題です。解答時間は30分で最低300語以上を使って英作文を行う必要があります。英検1級であっても英作文は200語程度であり、それよりも長い文章を書かなくてはなりません。根拠や例も含めて論理的な英文を構成することは簡単ではなく、難易度の高いパートです。


5. TOEIC SWはいつ受験すべきか

上記で説明した通り、TOEIC SWはスピーキング力とライティング力を計る試験として最適です。TOEICでは足りていなかった部分を上手く補完してくれています。但し、まだまだ知名度が高いとは言えず、TOEICと比べるとアピール力が弱いことは間違いありません。そのため、就活でアピールしたい人などは絶対にTOEICに注力すべきです。

TOEIC SWはTOEICと同じスコア制であるため、合格率という概念が存在しません。そのため、一概に難易度を表すことは出来ませんが、私がサンプルテストを見た感じでは相当難しいと思います。個人的には、TOEICで900点前後を取得した後に、自身の英語力の幅を広げるために受験すると良いと思います。TOEICの勉強である程度英語力をつけておかないと、TOEIC SWでは全く歯が立ちません。


6. TOEIC SWで高いスコアを取るためには

スピーキング力やライティング力を高める近道は、やはり実践することが一番です。何度も英語を話し、書くことによって少しずつ慣れてきます。ライティングに関しては、実際に英語で文章を書いてみて、「166円からの英語添削アイディー」などの添削サービスを使って勉強してみてください。また、スピーキングに関しては今では定番の学習法となったオンライン英会話がオススメです。昔は英会話の勉強をしようと思ったら、海外の語学学校へ通ったり、国内の英会話教室に行く必要がありましたが、現在はインターネットが発達し、自宅に居ながら英会話の勉強が可能です。数あるオンライン英会話の中でも、レッスン回数無制限で24時間365日いつでも使い放題の「Native Camp(ネイティブキャンプ)」が良さそうです。予約もskypeも不要で、面倒な設定をせずに今すぐにでも始められる手軽さも魅力的です。しかも、現在は7日間無料でお試しできる「無料トライアル」がありますので、是非チェックしてみてください。


7. まとめ

TOEICでは高いスコアを取っても英語を話せるようにはなりません。スピーキング力やライティング力を測定できる試験としてTOEIC SWが用意されています。ある程度英語力に自信がある人やスピーキング力、ライティング力を高めたい人は勉強してみると良いでしょう。


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